4月11日に驚きのニュースが競馬界に巡りました。
小牧太騎手が古巣・兵庫競馬への復帰を目指しているとのこと。先日の園田での活躍も記憶に新しく、今後の動向が非常に楽しみです。
小牧太騎手について
小牧太騎手は56歳の大ベテラン。現在はJRAのジョッキーですが、もともとは兵庫競馬の騎手でした。兵庫ではリーディングを10回獲得し、地方の全国リーディングも2回獲得しているほどの名手です。
2004年に中央競馬の騎手として移籍すると、JRAでも数多くの活躍を見せます。
中央競馬では2008年の桜花賞をレジネッタで優勝。さらに2009の朝日杯フューチュリティステークスをローズキングダムで優勝しG1を2勝しています。
これまでにJRAでは通算910勝。息子の加矢太さんがJRAの障害騎手になるなど、最近も大きな話題となりました。
3月の園田での活躍
そんな小牧太騎手ですが、中央競馬では乗り鞍を少しずつ減らしていました。そんな中、3月に行われた園田競馬での活躍が大きな話題となりました。
その日の園田競馬でJRAの交流競走が組まれており、中央の馬に騎乗する小牧騎手はエクストラ騎乗が可能な状態でした。
それを受けて当日の園田競馬で騎乗依頼が集まり、5鞍に騎乗。2勝する活躍を見せました。
1勝目は弟である小牧毅調教師の管理馬で挙げ、その時点でもインターネット上で大きなニュースになっていました。
しかしメインはそのあとです。メインレースとなる重賞レースのネクストスター西日本も制して、兵庫で20年ぶりの重賞制覇を果たしました。
この勝利は大きな話題となりました。ネクストスター西日本の優勝馬リケアサブルは高知・田中厩舎の所属ですが、この田中調教師は競馬学校における小牧騎手の同期生。同じ時代にジョッキーとしてデビューし、異なる場所で活躍してきた二人が騎手と調教師という立場になって初めてタッグを組んだのがこのレースでした。
園田での手ごたえ
一時は中央競馬の騎手として引退も覚悟していたという小牧騎手ですが、この日の園田の活躍で手ごたえを得たのか、兵庫競馬の騎手として復帰したいという意向を示すことになりました。
ここから先、小牧騎手は地方競馬の騎手免許を再取得するために動く必要が出てきます。すでに願書は提出しているとのことで、筆記試験と実技試験を経て合否が判定されることになります。
まとめと感想
報知新聞によると「兵庫県調教師会と兵庫県騎手会はともに小牧太騎手の復帰に肯定的」「再び兵庫競馬所属となって騎乗することへの障害はないとみられる」とのこと。
無事試験に通って兵庫競馬に復帰となれば、また地方競馬の盛り上げに一役買うことになるでしょう。
小牧騎手は「60歳まで騎手を続けたい」と考えているそうで、そのためには乗り鞍を集めるのが厳しい中央競馬の騎でいるよりも、兵庫競馬に戻った方が、活躍の機会は段違いでしょう。
続報を楽しみに待ちたいと思います。
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